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【書評・レビュー】『爆弾』あらすじ・感想
呉勝浩の『爆弾』は、爆弾魔と警察の心理戦を描いた、緊迫感あふれる長編サスペンス小説です。
ただの犯罪小説にとどまらず、社会に潜む不安や人間の本質にまで切り込んでいく、読みごたえのある一冊です。
本記事では、ネタバレなしのあらすじ、感想、作品の魅力やおすすめポイントを紹介します。

書籍情報
- タイトル:爆弾
- 著者:呉勝浩
- 出版社:講談社
- 発売日:2022年
- ジャンル:サスペンス・ミステリー
『爆弾』のあらすじ(ネタバレなし)
東京の街に仕掛けられた爆弾。
通報してきたのは自称「爆弾魔」の男でした。
警察に逮捕されたその男・小谷は、取り調べの中で「爆弾はまだどこかに仕掛けられている」と告げます。
しかし場所を特定するためには、彼との対話を続けるしかない――。
小谷の言葉は真実なのか、はったりなのか。
警察は時間に追われながら、爆発を阻止するための命懸けの駆け引きを続けます。
作品の魅力・読みどころ
『爆弾』を読んでまず感じたのは、「取り調べシーンの迫力」 です。
会話劇が中心でありながら、息を呑むような緊張感が最後まで途切れず続きます。まるで舞台を観ているような臨場感があり、読者自身も刑事たちと一緒に犯人の言葉を解析している気分になります。
また、単なる爆弾テロ小説ではなく、「言葉の力」「人間心理の深層」 を描いている点が魅力でした。犯人・小谷の人物像は一筋縄ではいかず、彼の不気味さと知性に翻弄される感覚がクセになります。
読後には、単なる「爆弾のありか探し」ではなく、社会の中でくすぶる不安や、人が抱える虚無感 といったテーマまで考えさせられました。
こんな人におすすめ
- 手に汗握るサスペンス小説を読みたい人
- 心理戦や会話劇が好きな人
- 東野圭吾や横山秀夫の緊張感ある刑事ものが好きな人
- 社会派ミステリーを探している人
心に残った一文(イメージ)
「爆弾なんて、この街のそこかしこに転がっている。」
※著作権のため正確な引用は控え、作品の雰囲気を伝えるイメージ文です。
まとめ
『爆弾』は、会話だけでここまで読ませるのか、と驚かされるサスペンス小説です。
爆弾魔と警察の心理戦は、単なる事件解決を超えて、人間の本質や社会の不安を映し出します。
読み終えたあともじわじわと余韻が残り、「人を突き動かすのは何か?」という問いを考えさせられる一冊でした。
緊張感ある読書体験を求める人に、強くおすすめしたい作品です。
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