透明な夜の香り/千早茜

小説

【書評・レビュー】『透明な夜の香り』あらすじ・感想

『透明な夜の香り』は、千早茜による短編集。 香りをモチーフに、人間の記憶や感情を繊細に描き出す作品です。 本記事では、ネタバレなしのあらすじ、感想、作品の魅力やおすすめポイントを紹介します。

書籍情報

  • タイトル:透明な夜の香り
  • 著者:千早茜
  • 出版社:集英社
  • 発売日:2021年
  • ジャンル:小説・文学

『透明な夜の香り』のあらすじ(ネタバレなし)

元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。
そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに客の望む「香り」をつくっていた。
人並み外れた嗅覚を持ち、鼻で、相手の行動や健康状態を一瞬にして嗅ぎ分ける朔はどんな香りでも作り出すことができ、それゆえ風変わりな依頼が次々と届けられる。
だが、一香は朔の近くにいる内に天才的嗅覚も持つが故の深い孤独を持っている子に気づく…

直木賞が紡ぎ出す「香り」にまつわるドラマティックな長編小説。

作品の魅力・読みどころ

調香師という稀な職業で、どんな依頼がくるのか、何を求めているのか
読み始めは不思議でしたが、読んでいくうちに人間の嗅覚の無限の可能性と「香り」の偉大さに
感服しました。
また、登場人物である朔さんと一香の共通点や物語後半での展開に見入って読むことができました。
読んだ後、二人の立場になって考えてみると少し暗い印象だった物語だったのが「暗い物語」ではなく「静かな物語」だったと個人的に変わって読むことができました。

私は千早先生の作品は初めて読みましたが、他の作品も読んで見ようと思いました。
お薦めがあればぜひ教えてください。

こんな人におすすめ

  • 短編集を少しずつ読みたい人
  • 香水や香りに興味がある人
  • 繊細な心理描写が好きな人
  • 千早茜作品をもっと読みたい人

心に残った一文(イメージ)

「香りは、時に言葉よりも鮮やかに記憶を呼び起こす。」

※著作権のため正確な引用は控え、作品の雰囲気を伝えるイメージ文です。

まとめ

『透明な夜の香り』は、香りをモチーフに人の心と記憶を描いた短編集。 読むことで日常が少し豊かに感じられ、感覚が研ぎ澄まされるような一冊です。 静かに心に残る文学を味わいたい方におすすめです。

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